なんていう声を聞くたびに僕が就活で苦しんでいたことを思い出します。
大学3回生になると、「インターンどこにいく?」とか「志望業界はどこ?」とか「どんな業界が稼げるんだろう?」という会話が始まります。
そんな中、「あなたがやりたいことはなんですか?」と聞かれても、「やりたいことは特にないけど、内定をもらうために嘘をついておくか!」と半ば開き直って面談に向かっていく学生さんがほとんどなんじゃないかと。
でも、ですよ。本音を言えば、「就職したくないわ!」が9割以上の学生さんの気持ちだと思います。
『そりゃあ給料が高い会社に入りたいけど、かといって激務は嫌だ。』
社会的にステータスの高い会社から内定を得られたとしても、薄給のブラック企業に入ったとしても、自分が得たいライフスタイルを得ることができないと分かった時の絶望感といったら…
そして、僕の場合は就職活動を辞めて休学。そして、自分で起業をしました。
そんな経験から、これからの働き方に対して、不安を感じている学生さんに何かお役立ちできるんじゃないかと思い、この記事を書きました。
就職したくないと思う理由
『就職をしたくない理由』ってなんなんでしょうか?
おそらくですが、『やりたいことが見つかっていない。』
これがほとんどの根本原因だと思います。
でも、ですね。
大学生でしたら、ちょっとバイトをするくらいで、実際にガッツリ働いた経験がない方が多いので、「働いたこともないのに、やりたいことなんて見つかるかよ!!w」というのが我々就活生の本音だと思います。
自己分析をやったところで、分かるのは性格だけですからね。
といいますか、「やりたい仕事を見つけた!」と言っていた人が、会社に入ってみたらパワハラや配属される部署の違いで鬱になるパターンもあります。
つまり、やりたいことが見つからない。かつ、やりたいことが見つかっても希望通りになる可能性は低い。
仕事内容と上司はスマホゲームのガチャのようなもので、一定の確率でハズレがあると思います。
これが就職したくないと思う理由ではないでしょうか?
でも、就職しなかったら、起業orフリーターの2通りくらいしかありません。
いかにせよ、生きていくためにはどれかの選択肢を選ばなければなりませんね!
というわけで、『就職、起業、フリーター』の3つのメリット、デメリットについて語っていこうと思います。
就職のメリット
1、一定の収入が保証される
会社に属する最大のメリットは、毎月決まったお金を手に入れられることです。
一定の収入が保証されていれば、「今月にいくらまで使えるかな?」と計画的にお金を使うことができます。
また、起業家さんであれば体感があるかと思いますが、来月の会社の売上を気にしなくていいことは非常に楽な環境だと言えます。
2、社会的信用がある
意外と知られていませんが、会社員は非常に『社会的信用のある働き方』です。
先ほど、『一定の収入が保証されること』が1つのメリットだと書きましたが、これは、『会社員=安定してお金を得られる職業』だということですね。
となれば、クレジットカード会社やローン会社からしてみると、『会社員であれば借金しても返済する能力がある』と考えます。
その結果、
- クレジットの支払い枠を大きくできる。
- 家のローンを組める。
という非常に嬉しい特典があるんですね。
補足ですが、起業して年収1000万円以上を稼いでいても、公務員よりは社会的信用は低いです。
起業したいと思っている方は、会社に勤めている間にクレジットカードを作成しておきましょう!
3、リスクを追わなくていい
僕は起業しているので、『リスクを追わなくていい』という部分は非常にメリットだと感じます。
例えば、自分のミスで1000万円の損害を会社に与えても、自分の資金は減ることはありません。
確かにミスをしたら上司にしかられて辛い思いをするかもしれませんが、金銭的なダメージをくらいませんよね?
ですが、もし、あなたが起業家であれば、自分で出した金銭的な損害には責任を取ることになります。実際に血がでるようなダメージを食らうわけです。
しかし、逆にいえば、自分がどれだけ売上に貢献しても給料が急激に上がるわけでもないのでデメリットとも考えることができるでしょう。
就職のデメリット
1、会社に出社しなくてはならない
会社に出社しなくてはならないので、自ずと住む場所は限定されてきます。
例えば、満員電車でサラリーマンが苦しめられる原因の一つは、東京都内の家賃の高さが挙げられます。
もし、家から会社まで徒歩5分圏内に住むことができれば、通勤ラッシュで押しつぶされることはありませんよね。しかし、金銭的に考えるとかなり厳しいと思います。
この原因は、会社に出社しなくてはならないから。
僕は仕事上、住む場所は自由なので、近所のカフェや自宅が仕事場として使っているので満員電車に乗る必要がありません。もっと言えば、海外にいても仕事ができます。
また、勤務地が田舎だった場合、自分も田舎に住むことを強要されることになります。20代の貴重な時間を刺激のない田舎で過ごすのが嫌な方にとっては非常にデメリットとなるでしょう。
2、長期休暇がとれない
会社員の休暇といえば、『GW、年末年始、有給休暇、祝日』などが挙げられますが、まとまった休日を取ることができません。
すると、友達と旅行に行くのは大型連休になりますよね。でも、GWはどこの観光地も人でいっぱいとなります。そして、宿泊費や航空費も一気に高くなります。
3、自分で稼ぐチカラは身につかない
会社に務めることで『スキル』が身につくと思っている方がいらっしゃるのであれば、それは大間違いだと断言します。
- サラリーマンとしてのスキルとは、『いかにミスをしないで業務を行うのか?』
- 起業家としてのスキルは、『ミスをしてもいいから利益を出すこと』
といったように、サラリーマンとして優秀な人と、起業家として優秀な人は全然違います。
僕の周りには、アルバイトや会社員で全く活躍できずにクビになった方が大勢いますが、独立して収益を出してます。ちなみに、僕は塾講師のアルバイトにクビになるほどのポンコツでしたw
ですから、
という方をたくさんみますが、実際のところ、会社で学んだことはほとんど使えません。
もちろん起業前提として、経営方法を会社の内側から勉強したり、有効な人脈を作ったり、身につけたいスキルをピンポイントで狙うのであれば非常に有効です。
参考:大企業、ベンチャーに入社してから起業するルートのメリット/デメリットは?
起業のメリット
1、自由度が高い
起業にはルールが存在しません。
勝てば官軍。ルール無用の荒野行動みたいなものです。
サラリーマンであれば拘束時間、休憩時間、休日、業務内容、勤務地が決まっていたりしますが、起業家はその全てを自分で決めることができます。
起業家さんにとって大事なことは、利益を出すこと。
その目的が達成できていれば、何をしてもOKです。
先ほども書いた通り、僕はカフェや自宅を仕事場に選んで、好きな時間に起きて、好きな時間に寝ています。
こうやって自分が理想とするライフスタイルを自由に作れるのは非常に起業の大きなメリットなりますね。
2、学歴が必要ない
僕は、MARCH(明治、青山、立教、中央、法政)くらいの偏差値の大学に通っています。
ですが、就職にむちゃくちゃ有利かといえば、そうではありません。
例えば、就活で大人気の総合商社(三菱商事 三井物産 伊藤忠 住友商事 丸紅 双日 豊田通商)のMARCH出身内定者は、各会社ごとに数名程度しかいません。一方、慶応、早稲田の総合商社内定者は、MARCHの5倍〜15倍います。
また、他にも旧帝大、難関国公立大学がライバルとなります。
もちろん高学歴だからといって、必ずしも良い会社に入れるとか限りませんが、ホワイト企業ほど内定の門は狭いことは事実でしょう。(ちなみに、僕の従兄弟は京大でしたが全然内定を取れませんでした。)
で、僕が起業したのは、『学歴コンプレックスがあったから』です。
と思ったのがキッカケで起業をしました。
学歴不問で戦うのであれば、おそらく起業しかなんじゃないかと思います。
3、頑張ればお金も時間も自由になる
サラリーマンは基本的に裕福になれない仕組みになっています。
僕もマレーシアでヒッチハイクしている時に出会った華僑のオジサンに教えてもらわなかったら、『サラリーマンが年収が高かろうと低かろうと富豪にはなれない』という事実には気づかなかったと思います。
自分が頑張っただけ報われるような仕事したい方にとっては起業は良い選択肢と言えますね!
起業のデメリット
1、全部自分が責任を取らないといけない
起業したとしても売上が上がらなければ赤字です。実際に稼げるかどうかは自分次第、お客さん次第。
僕自身、起業当初は、ドクドクと自分の血が流れていくかのような恐怖を感じました。「あ、やばいw来月、生活できないかもしれない…」みたいなことを考えるわけですねw
僕の周りでは起業する人が多いんですが、メンタルが弱い方は会社員に戻っていきます。ですから、『メンヘラ、ネガティヴ、主体性がない。』という方は起業に向いていないように思えます。
2、最大の敵は孤独
僕が行なっているビジネスはパソコン1台でどこでも作業ができます。しかし、家から一歩もでなくても仕事できるからこそのデメリットがあります。
それは、『社会に属していない孤独感が襲ってくる』というもの。
たとえ、自動収益で月300万を稼いでも鬱っぽくなる起業家さんを僕は何人も知っています。
感覚的には、ゲームを一人プレイで100時間ほどやった後に訪れる「あれ?なんか全然面白くないなぁ」という感情に近いのかなと思います。
3、変な人詐欺師が多い
僕の個人的な感覚ですが、
- 会社員は動物園
- 起業家はアフリカのサバンナ
くらい危険度が違います。
丸裸で社会にでると、あなたを食い物にしようとする人や非常識人が沢山いるんですね。
例えば、横領、詐欺、バックレなどなど、金銭的なダメージを追うことが稀にあります。
これから起業しようと思っている方は、本当に気をつけてくださいね!
フリーランスと起業の違い
フリーランスと起業の違いはかなり不明確だと思います。
どちらも独立しているという点では同じですが、実は明確な差があります。
- 起業とは、新しい事業を始めること。
- フリーランスは、企業から請け負った仕事をやること
ちなみに、フリーランスの活動を支援するフリーランス協会のホームページの中では、『時間・場所・契約にとらわれない、多様で柔軟な働き方』と定義されています。
具体例をあげると、動画編集、Webライター、エンジニア、デザイナーなどがフリーランスの代表的なものお仕事になります。
フリーランスと起業のメリットデメリット比較
フリーランスと起業のメリットデメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット | |
フリーランス |
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起業 |
|
|
どういう人がフリーランスに向いているのか?
- 起業と大きく違っている部分は、
『リスクと収入』 - 就職と大きく違っている部分は、
『自由度と収入』
(もちろんフリーランサーとして沢山稼いでいる人はいます。)
起業よりは安定した収入が入るけど、稼げる金額は比較的低い。
就職よりは自由に働けれるけど、稼げる金額は比較的低い。
つまり、『自由でほどほどの給料がいい』という方がフリーランスに向いているかと思います。
副業として月数万円を稼ぎたい方はフリーランスから始めて、起業家に転向する方も多いので、まずは気軽にフリーランサーになってもいいかもしれませんね。
フリーターのメリット
フリーターというと正直世間的なイメージはよくないと思いますが、フリーターになるメリットもあります。
フリーターは自由度が高い
シフトを自由に組めるので、自分が好きなように予定を立てることができます。
また、長期間シフトに入らないという選択肢も可能です。僕の知人には半年間リゾートバイトで住み込みに働いて、残り半年を物価の安い東南アジアでのんびり暮らすという方がいます。
なかなか収入は上がらない職種も多いかもしれませんが、
- 退職しやすい
- 仕事以外の活動に集中できる
という点を加味すれば、人によっては楽な生き方になるかもしれません。
また、アルバイトをしながらネットを使った副業を始めて独立している方も多いので、起業の足がけとしてフリーターをするのは一つの選択肢かもしれませんね!
フリーターのデメリット
フリーターは収入が低い
フリーターは昇給やボーナスがないので収入は比較的低くなります。また、急にクビにされることがキッカケで金銭的に苦しくなることもあるでしょう。
社会的信用がひくい
フリーターは社会的信用が低い職業なので、マイカーローンや住宅ローンを組む際には断られるケースが非常に多くなります。もし、これからフリーターになろうとサラリーマンの方は、仕事を辞める前にクレジットカードだけでも作っておくといいです。
また、世間的には、『フリーターはダメ!』『結婚相手にフリーターなんてありえない。』『なんで就活していないの?』と思う方が多いので、そういった意味でも社会的信用は低いのかもしれません。
必ずしも就職しなくてもいい
就職と起業とフリーランスとフリーターのメリット、デメリットを書いてきましたが、僕の経験上『必ずしも就職しなくてもいい』と思います。
僕は2年間の休学中に色んな方と会いました。
- ネットだけで稼ぐ月収300万アフィリエイター
- 歌舞伎町で夜のお店を経営している方
- ネットでメンタルコーチをしている大学生
- 適当にバイトして海外を放浪しているニート
- 情報発信をしながら海外をフラフラしている放浪者
- Webライターで月収70万以上を稼ぐ方
- 年間8000万以上の売上を出すコピーライター
- 2億の資産を持つ投資家さん
などなど、これら以外にも沢山の生き方を知りました。
普通に大学に通っていたら出会えない方ですね。
そして、この出会いで価値観が激変しました。
大学に通っていると、就職が当たり前とされます。あたかも『就職というレール』しかないように教えられます。
そして、起業はリスキーな働き方だと思いこまされます。(もちろんリスクのあるビジネスもある)
でも、実際に僕がネットで起業して思ったことは、『別にスキルのない大学生でも頑張ればリスクなく普通に稼げる。あとは、やり方を知っているか?それとも知らないのか?本当にそれだけの違い。』だということです。
起業はリスクが伴うと思われがちですが、僕がやっているビジネスは固定費が数千円。どう頑張っても赤字になって死なないビジネスです。
ブログを書いたり、ツイッターやyoutubeで発信するだけ。完全にお金をかけないでビジネスする方法もあります。
『会社でパワハラを受けて辞めたくなったら?やりたくない仕事を辞めたかったら?薄給でイライラする毎日を過ごしたくないなら?満員電車から解放されたかったら?会社をやめようにも収入がなかったら?』
でも、自分の都合だけで会社を辞めたら、家族や大切な人と一緒に過ごせなくなるかもしれない….
僕はそんな思いもあって起業をしました。だって、そういう未来が待っていること自体が一番のリスクだからです。
しかし、生き方は人それぞれ。自分にとって適切な生き方があると思います。
サラリーマンも、フリーターも、フリーランサーも、起業はルートの違いであって、『あなたの理想の生き方、働き方かどうか?』の方が大事だと思います。
ですから、もしあなたが就活生だったら『どんな会社に入ろうかな?』ではなくて、『どんな生き方がしたいのかな?』と考えてみてください。
どんな働き方であろうと、苦しいことは絶対にあります。僕も起業してしんどいことは沢山ありますから。でも、自分の理想に近づいていっている感じがたまらなく嬉しい。僕はサラリーマン経験がありませんが、楽しそうに会社で働いている友達も沢山知ってます。あ、幸せそうなフリーターも結構います。
で、そういう幸せそうにしてる方ってみんな欲望に素直なんだと思います。
「こうしたいな!」
「いやいや、これはやりたくない」
「これ、おもしろそうじゃない?」
と自分で道を作っていく人が最高にクールに見えます。肩書きとか関係なく、生き方自体がかっこいいのです。
ちょっぴりワガママになって、欲望を書き出してみてください。
死ぬほどお金を稼ぎたい。あの子と付き合いたい。病気で死にたくない。毎月、海外旅行をしたい。美味しいものが食べたい。家にこもって生活したい。キャバクラで豪遊したい。いっぱい寝たい。友達と遊びたい。
などなど、どうしょうもない欲望でもいいです。
素直に欲望と向き合うこと自体に価値があることだと僕は思っています。
僕が起業した本当の理由は医者の兄貴へのコンプレックスです。
『絶対に収入で負けたくない。』
そんな思いでビジネスを始めました。
じゃあ、そんな素直な欲望を叶える方法を考えてみましょう。
もしかしたらすぐにできることかもしれません。
気になっている女の子にLINEを一行送ってデートに誘うことかもしれない。
いかにせよ、そうやって一個ずつ欲望を満たすアクションをとって行くことが、クールな生き方になるんじゃないかと僕は思います。
「御社のサービスを世界に広めたいです!」と高尚な気持ちがある人なんて、多分ほとんどいない。(偏見)
就職は一つの手段で、シンプルな欲望を叶えるために生き方働き方を考えてみよう。
それは、理想の人生になっているんじゃないかと僕は思います。