5ヶ国語をマスターしているのハイスペ大学生 ザップさん(@General_Vo)と、バンコクで対談を取りました。
対談の内容はこんな感じです。
・特有のシンパシー文化
・国籍アイデンティティが無くせ
・驚くべき中国
・日本はオワコン
・インドネシア語がアツい理由
・日本人をやめる重要性
こんな人にオススメ!
・これから海外に出たいと思っている学生さん
・日本の生活が一番だと思っている方
それでは、いきましょう!
(以下、ゆずすけをY、ザップをG)
バンコクにて、、、
Y:まず初めにザップさんの簡単な自己紹介をお願いします。
G:どうも、ザップです。日本の高校卒業してから、すぐにアジア圏の大学に進学しました。今は、バンコクにインターンに来てます。
Y:じゃあ、在学してる大学は違う国なんですね?
G:そうです。タイの大学ではありません。まぁ秘密でお願いします。
Y:身バレ防止ですね(笑)ちなみに、海外の大学行ってたら、英語ペラペラですよね?TOEICって何点なんですか?
G:満点です(笑)
まぁTOEICは英語のテストではないので、900点以上は誰でも取れます。
カタコトの英語すらまとも喋れない友達ですら、適切な勉強法を教えたら、2ヶ月位で400→850点になりましたし。
だから、TOEICのスコアは英語力の指標としてはイマイチだと思ってます。
Y:「TOEICは英語のテストではない。」これは名言ですねw
ちなみに、大学に入る前のスコアはどのくらいだったんですか?
G: 900点は超えていました。
TOEIC対策をガチで頑張ったのと、英語が楽しくてひたすら英語ばっか勉強していた結果だと思ってます。
ちなみに僕が英語を好きになったキッカケは、マイケルジャクソンです。彼と同じ言葉が話したくて、英語のコンテンツをずっと見てたんです。
気づいたらそこそこ分かるようなってました。
Y:好きな事に没頭してたんですね。
では、最近、ハマっているモノはありますか?
G:タイ語を趣味でやってます。
Y:そういえば、さっき店員さんと話していたけど、タイ語で話してたんですか?
G:はい、簡単な会話なら出来ます!
Y:あまり簡単な会話に見えませんでしたよ(笑)
G:いえいえ、趣味ですから(´ω`)
Y:かっこよすぎかよ(笑)
これ以上ハイスペ自慢をされるのは嫌なので、そろそろ本題に入りましょうw
事前に貰ったご質問は、コチラ。
一つ目の質問は、
「海外の良い点は?」二つ目の質問は
「日本の方が良い点は?」
って感じですね。
ザップさんは、海外渡航が3年間を超えていて、僕は海外生活が5ヶ月間ほど経過した所なので、考え方がかなり違うかもしれません。
では、一つ目の質問からいきましょう。
海外の良い所は?
G: 海外のメリットは、「誰かに合わせる必要がない所」です。
日本ってシンパシー(共感)の文化が根強いんですよ。日本にいると合わせてくれる人がいますよね。
そこまで良いんですが、自分も相手に合わせる事を求められるんですよ。
それが面倒くさい。
Y:なるほど!
僕はまさに日本人の典型例です。
経歴を振り返っても分かるんですが、僕ってかなり集団の中で学生生活を送ってると思います。
中学校は生徒会、高校は部活動+生徒会、大学はテニスサークルでしたし。
まさに集団の中でシンパシーを大切にしていましたね(笑)
むしろ、結構、共感能力が高いので、集団生活が得意です。
G:でしたら、僕はゆずすけさんとは真逆な性格です。
誰かに合わせるのは窮屈。自分の我を貫きたいタイプです。
日本だったら異端児扱いされるけど海外では普通のことなので、非常にありがたい。
Y:逆に、僕は我が弱いので、海外生活がたまに精神的にキツイ時がありますよ。
海外放浪を始めてからパキスタン、イギリス、マレーシア、フィリピン、中国、チェコ、オランダ出身の友達と遊ぶようになりましたが、ワガママの塊です。
・YES/NOをはっきりする。
・本音で語る。
が苦手な人は、最初苦労するかもしれませんね。
G:たしかに日本から一步でると基本的にワガママな人しかいないので、戸惑いますよね。
けど、僕はそういった状況で「ワガママの押し付け合い」をするのが好きなんですよね(笑)
自分と他人の置かれている状況や互いの主張を理解して、その上でいかに自分の要求を通すかを模索することによって「主体性」や「交渉力」がかなり鍛えられると思います。
おそらく日本はDNAに他人に迷惑をかけずに行動するよう刻まれているので、最初から誰にとっても過ごしやすい空間というものができあがっているのですが、
これは僕に取っては全くおもしろくない。
だから僕には海外が向いているのだと思います。
逆に、ゆずすけさんは、海外のどんな所が良いと思いますか?
Y:好奇心が満たされる所ですね。
僕は同じ事は二度としたくないタイプです。極度の飽き性だと思います。
でも、海外は飽きない。
まぁ正確に言えば、飽きることもあるんだけど、知らないことが多いので新鮮で楽しいって感じですね。
・小汚い路地裏の日常
・型にハマらないライフスタイル
・ビーチの木陰から見る綺麗な海
・オモロイ外国人との交流
・不確定すぎる未来
などなど。
というか、何万回と繰り返される鳥貴族の飲み会とカラオケとバイトと授業は、僕にとって死ぬほど退屈なんです。
「結果の9割以上分かるコトをやって、何がおもろいん?」みたいな感じです。
G:なるほど。
ちなみに日本の良い所はなんだと思いますか?
日本の良い所は?
Y:日本円の価値が高いところですね。
日本円のアドバンテージをうまく使うって話なんですが、
例えば、日本で生活するのが苦しかったとしても、住み込みのバイトで3ヶ月間くらいお金を稼いで、60万の貯金ができたとします。
で、その貯金を元にして、タイやフィリピンに渡航。
生活費が月10万だとして、少なくとも5ヶ月は暮らせますね。
で、5ヶ月間は、ネットで稼ぐスキル磨きながら、実際にお金も稼いでみる。
必死にやれば、飯が食えるくらいには成長するでしょう。
と、こんな感じで、「日本円のアドバンテージ」を理解するだけで選択肢は無限大に広がります。
だから、大前提として、
私は日本人として生まれたので、
・日本で住まなくてはならない。
・日本で働かなくてはならない。
という固定観念をまず捨てたほうがいいんじゃないかと思うんです。
明らかに選択肢が狭まります。
ザップさんは、日本の良い所は、どこだと思いますか?
G: 正直、ご飯が美味い国くらいにしか思ってないですね(笑)
1年に1週間だけ日本に帰るみたいな生活をここ数年続けていたので、
日本を「母国」として特別扱いすることがなくなりましたね。
これは結構恐ろしいことだと思っているのですが、、、
僕は日本人としてのアイデンティティを失いつつある気がします。
いまでは日本のことを「世界にある196の国のうちの1つ」くらいに思っています。
そして、僕は異なる文化に対する感度が弱いので、海外を海外だと感じることもあまりないです。
外国の空港に着いた瞬間は、違う国にいる実感があるけど、すぐにその国に馴染んじゃうんです。
高校生の時に親を無理やり説得して海外にひとり旅をしに行った事があるんですが、その時も一瞬で馴染んじゃいましたね(笑)
終始、外国感は感じませんでした。
Y :それは、ちょっと理解出来ないです(笑)
G :「日本を特別扱いしなくなった」っていうのは、海外に出て日本を客観的に見つめるようになったからっていう部分もあると思うのですが、
多分、僕は元からこういう性格です。
どこ行ってもすぐにその国に適応して、違和感なく生活出来るタイプです。
海外の夜店で売ってる虫も、躊躇なく普通に食べれますし。
Y :かなり変わってますね(笑)
僕は海外の異国感を楽しむ側なので。。。
で、話はガラッと変わるんですが、
海外の大学に通っているザップさんから見て、どういう人が海外に出るべきだと思います?
どういう人が海外にでるべきか?
G :全員、海外に出るべきです。
一度色々な国を自分の目で見た上で、どこで暮らして行くのかを決めるのがベストだと思います。
日本から一步も出ずに日本で就職することを決めるのは、自ら可能性を捨てているのと同義です。
日本人だから日本で働かなくちゃと考えるのは、ただの思考停止だと思います。
例えば、台湾の場合、若い人たちがかなり現実的に物事を考えていて、
高学歴層の多くは「成長」と「安全」を求めて海外に出ていきます。
高学歴層が海外に行くのは、中国の存在が関係しています。
日本人には理解するのが難しいと思いますが、国として認められていない「ただの小さい島」である台湾は常に中国に侵略されるリスクを抱えています。
中国の侵略は、軍事的なものだけでなく、今現在進行系で香港で起こっているように、政治や経済の力をつかったものも含みます。
これだけ大きな力を持っている中国は、やろうと思えばいつでも台湾に対して手を下すことができるのです。
そして、中国の動きを理解していて台湾に進出したがらない外資系の企業も多くあります。
つまり台湾は
①中国の圧力と将来的なリスク
②それによる可能性の縮小
に常に直面しています。
もともと人口も市場もそれほど多くない小さな島である上に、そこからさらに可能性を奪われようとしている。
だから台湾人の多くはいざとなれば自国を捨てて、海外で生きていく覚悟を持っています。
じゃあ、「日本はどうなんですか?」って事です。
僕は日本は中国等の諸外国と比べて可能性があるわけでもないし、安定してるとは言えないと思います。
そのことを理解した上で、自分にとってのベストな選択をするために、
一度インターンでもワーホリでもバックパッキングでもなんでもいいから
全員海外に出て、色々な国を自分の目で見ておくべきなんです。
Y :僕もバックパッカーをして、気がつきましたが、確かに中国の成長は驚異です。
中国の凄さが分かる事例としては、中国の端末メーカーのHUAWEIとか。
HUAWEIの初任給が40万位。日本の大手メーカーの初任給から考えれば、かなり高給ですよね。
そうなると、日本の優秀な技術が流れていくし、
昔だったら「日本製の携帯じゃないとダメだ。」みたいな風潮がありましたが、
これからは、「日本製も中国製もあんまり変わらないやん!」と気づく人が増えていくと思います。
G: 僕はよく中国に遊びに行っていて、最近だと深センに行ったのですが、あれは完璧に”工場”ではないですね。
質が悪くて安い商品を作っていたのは昔の話です。
今では各方面で世界をひっぱっているイノベーティブな国です。
僕は中国が圧倒的な成長をしている理由の一つに「留学を経験している研究者の増加」があると思っています。
今、アメリカ等の先進国の上位大学には中国人がゴロゴロいます。
例えばアメリカの大学の留学生出身国ランキングの第1位は中国で、日本は9位です。
海外の上位大学に留学していた中国人が多いということは、
必然的に「優秀な中国人技術者及び研究者」の絶対数も増えていることになります。
僕はこれから未来永劫、日本が逆転することはないと思いますね。
Y :人口の絶対数を考えると、日本の人口減少深刻ですね。
2060年には9000万人くらいまで減少するというデータも出てます。
やはり人口が多ければ、国として強いのは当たり前の話で。
数値を見れば、日本がオワコンなのは簡単に理解できますね。
G :うん、日本にこだわってらんないよね。
サムスンが日本の技術者を引き抜いた時に、その技術者は日本を裏切ったと批判されていたけど、僕は日本を出たエンジニア達は偉大だと思う。
今は個人の時代だから主体性をもって、自分にとってのベストを選択すればいいんです。
国に縛られる必要性は全くありません。
Y :なるほど。
というか、逆に日本に住みたい外国人は、結構いますよね。
つまり、一定数の外国人にとっては、日本に住むことがベストってことです。
『自分にとってのベストを選択する。』
シンプルなことですが、めちゃくちゃ重要ですね。
で、これまで『日本がいい?or海外がいい?』の議論をしてきたわけなんですが、
根本的に大事なポイントは、「自分の脳みそで考えて、主体性を持って選択する。」って部分だと思います。
だって、日本を拠点にしたい人もいれば、海外を拠点にしたい人もいるわけで、
各個人で目指す理想のライフスタイルは全然違うからですね。
それでは、ザップさんの場合は、どんな事に対して、主体性を持って取り組んでますか?
主体性をもって取り組んでいることは?
G :僕はインドネシア語を勉強してます。
インドネシアのマーケットは激アツだと思っているので。
もう二年間勉強したので日常会話程度は出来ます。
やっぱり自分のやりたい事や、自分に取って有益なものを探して、それを手に入れるためのツールとして何かを学ぶ姿勢が大事だと思います。
Y :インドネシア語はこれから間違いなく重要になりますね。
実は僕は留学を決める時に、英語かインドネシア語か、どっちにするか迷ってたんです。
ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」では、『インドネシアは人口爆発で、ビジネス需要が伸びる。今やるなら英語よりインドネシア語』と述べられてました。
でも、最低限、英語が出来ないと旅すら行けないので最初は英語を選択した感じです。
だから、旅が終わったらインドネシアでインターンにいくのもアリかなとは思ってます。
余談ですが、就活する人は、これから伸びる国で半年ほど生活するといいと思います。
日系の企業が進出する時に、欲しいモノは「現地の情報と言語」です。
G :確かにいきなりインドネシア語を勉強するよりも、英語が先の方がいいですね。
いつか発信したいことなんですが、英語を勉強した後は、次の言語を習得するのが楽勝なんです。
インドネシア語は英語のお陰で簡単に習得出来ました。
これは長くなるので割愛しますが、マルチリンガルになりたければまずは英語をやるべきです。
英語が出来れば、情報へのアクセス権が広がります。
簡単な例あげると、タイ語を勉強したくてタイ語を教えてくれる女の子をナンパするとします、日本語で「タイ語教えて〜!」頼んでも絶対無理なんですよ。
日本語を知ってるタイ人なんて滅多にいません。
ですが、英語なら大卒の女の子なら結構流暢に話せるので、簡単にタイ語の練習相手を見つけることができます。
ハブ言語である英語をマスターしとけば、世界がかなり広がります。
Y :うん。日本のコンテンツだけではなく、海外コンテンツも理解出来るようになれば情報量が何十倍にも膨らみますね。
とりあえず、英語は必須。
G :英語は必須で、極論、日本語は不要です。もし僕に子供が出来たらおそらく日本語は教えません笑。
Y :確かに日本語は要らないですね。
殺伐とした議論になってきたので、ちょっとビリヤードしながら話しましょうw
Y :ビリヤード上手いですね〜
G :いや、そんなことないです。
あっ、言い忘れた事がありました。
みんな日本人である事を一回忘れるべきです。
Y :え? どういう意味ですか???
G :これは僕の中で大きな成長になったポイントです。
自国を捨てるくらいの覚悟をもって、世界に生きる1人の人間として生きる。
国っていう概念を意識するあまり、外に出られなかったり、日本の外に転がっているチャンスに手を伸ばせなかったりっていうのは思考停止です。
ただの精神論に他なりません。
Y :なるほど。海外放浪を始めてから、その感覚は少し分かります。
日本人って単一民族だから、かなりアイデンティティ意識が高いんです。
でも、実際に海外に行って外国人の友達と一緒にお酒を飲んで騒いでると、人種や国籍の概念が崩れていきます。
次第に自分が日本人という事を忘れます。国境がだんだん溶ける感覚ですね。
G :うん。本当に自由に生きたいのであれば、「国籍」や「愛国心」といった概念は邪魔でしかありません。
日本人であることを誇りに思うその心構えは立派だと思いますが、それが自分の幸福度をMaxにしてくれるのかっていったら、実際そうとは限りませんよね。
だったら、自国という概念は要らないよね?ってことです。
「日本は少子高齢化で将来が不安….」とか言う人結構いますが、
「なんで海外行かないのバカなの?」って思います。
Y :うん、ぶっちゃけ大学生の方は夏休みや春休みに10万くらい使って、バックパッカーをしたら良いと思います。
日本人であることを忘れるって、頭よりカラダで理解した方が絶対早いので。
G :自分の脳みそで考えて、自分で主体的に選択する。
そして、チャンスを逃さないよう英語を始めとする外国語をマスターして、あとは自分の欲しい物をひたすら追ったらいいんです。
それが出来たら自分とって居心地が良い空間が作れます。
可能性を日本の中だけに限定してしまうのは、もったいないことです。
日本で暮らしたいと考えている人も、せめて世界を見た上で日本を選択するようにしましょう。
Y :うん。完全に同意します。
繰り返しますが、大学生さんは、1人で海外放浪することをオススメします。
観光地巡りではなくて、海外を選択肢の一つに入れるをいう観点を持って、”たった一人”で行くというのが、肝ですね。
白熱した議論になりましたね。
時間も遅いので、この辺で終わりにして、3軒目に飲みに行きましょう!
G :そうですね。ありがとうございました。
Y :こちらこそありがとうございました。
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